Herbal Healing 薬草芳香植物紹介ブログ

英国在住メディカルハーバリスト&アロマセラピスト リフレクソロジスト/Herbal Healing 運営 RIEKO OSHIMA-BARCLAYの ブログ別館(薬草芳香植物紹介ブログ) こちらのブログでは各薬草、精油の特性や使い方などを記録ご紹介していきたいと思います。

Clary Sage
 / クラリーセージ

クラリー セージ
英名/Clary Sage

学名/Salvia sclarea


和名/オニサルビア


シソ科アキギリ属

使用部分:

花/葉/種

 

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性質:クール モイスト〜ドライ 
支配星:月/水星
ドーシャ: VPK -

注意/禁忌:妊産婦やホルモン依存型の疾患、
乳腺症などへの使用は避ける。             

運転時やアルコール摂取時(前後)の使用も避ける。

 

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【ハーブとして】

クラリーセージはその昔、種の粘液質を利用した煎じ液&浸剤を目に入った異物などを取り除く為などに
使われていたようです。また葉の方も湿布などの形で、
腫れや潰瘍やおできなどにも利用されていたそうですよ〜

ドイツではビールやワインを製造するする過程で使われていたこともあったとか。

もしかしたら今でも伝統的なクラリーセージ入りのワインなどを作っている方も
いらっしゃるかもしれませんね。

 

私個人はクラリーセージを飲用に使う機会はないのですが
もし葉を内服するする際には


・健胃作用

・回復促進

・鎮静 

などの作用を利用した使い方が著名なハーバリストの処方例に挙げられています。
⭐︎プロフェッショナルオンリーの処方箋となっていますが
(FE 1:1 2~4ml )一日数回って結構な量ですね〜

この時期(3月中旬)はまだ精油が豊富に含まれているな季節では無いのですが、
試しに初春のクラリーセージの
葉+精油含有部分茎 をお茶にして見ました。

以外にあっさり! スッキリ系で飲みやすいですね。

精油がもっと豊富な (↓ ↓ ↓ の写真の様な)時期に採集して
フレッシュハーブをお茶ししたら
すごく香りも楽しめそうです。

う〜ん、このハーブを「飲む」ってイメージを一度も持ったことがなかったので、
自分の経験を書き込めない〜〜

なので。。。
今回ハーブとしての記事は 未完成形です御免なさい!
また夏にチャレンジしてもう少しクラリー セージと仲良くなって
理解できる様になりたいと思います!

ここで自信を持って言える事として、
春から夏までの期間
クラリーセージは、本当に飽きる事なく
植物として色々な部分を見て楽しめる!!
そんなハーブという事をお伝えできます。

初春の白っぽい柔らかい葉から
夏になってどんどん大きくなり、葉の色も変化し(硬さもね)
お花は最初はなんだか守ってあげたくなる様な、
繊細で、まるでそこから光が広がる様な姿形ですが、
夏になってどんどん背も伸び、花も完成形になる時には
力強く、そして気品を持っている強い女性の様な、、
それでいて、茎にはあの甘く濃い香りの精油が太陽の光でキラキラ光り輝く様です♡
その香りも周りを圧倒します。(大き様もね〜〜 笑)

か弱そうに見えて
強い。。

強そうに見えて、儚い部分も見える。。

主張ばかりするかと思えば、
周りと調和してたり 笑

面白いハーブですよね。

地植えするときは
必ず 場所を広めにとってあげましょうね〜 爆笑。




 

 

 

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【精油】

抽出部位:
開花中の地上部(花房/茎/葉)から

香り:
ミドルノート
ハーブ系〜草の香りの中に甘い香り、そして森林やバルサムの香りも若干持つ。

      

精油の主な成分:酢酸リナリル、リナロール、ゲルマクレンD、酢酸ゲラニル、スクラレオール、など


主な効能:

・鎮痛作用/抗鬱/リラックス作用
・抗炎症
・抗バクテリア/抗真菌/殺菌
・鎮痙
・中枢神経鎮静
・免疫促進
・通経
・肝臓保護
・アポトーシス作用

この他、女性のホルモンバランス系のケアにも良く使われる精油ですよね。



香りが濃いめなので、あまり多く入れちゃうと “ 主張が強くなっちゃう” ので
ブレンドの際にはお気をつけくださいませ。


あと、禁忌とは言えないのですが、
私は個人差がありますが、
強めの鎮痛剤や鎮静剤などとの併用の際にこの精油の使用を控えたりします。

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英語となりますが成分表をご参考に〜
LabAroma より 


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Dropsmithより 

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ご存知の通り、様々なシーンで役立つこの精油
皆様も一度は手にとった事があるのでは??

精油の蓋を開けてそのまま直で香りを香ってしまうと、
わっ! と驚くくらい、かなり主張が強い香りを持っています。
その為「あ〜ちょっと苦手かも」と言った第一印象を持ってしまう方も多いかもしれません。
上手くブレンドする事でかなり幅のある効果を期待できる♡精油として
役立つ精油なので、第一印象は一旦横に置いておいて(笑)
ぜひ色々楽しんで欲しいですね〜。
…と言いつつ、私自身も実は苦手だった精油なんです。

でも年齢と共に好きになってきた(笑)かな〜


ドーシャを見ると納得なんですが、
基本とてもバランスが取れている精油なので
、
他の精油のとのブレンドで、

時にには寄り添う様に
時には儚げに優しく撫でる様に
時には水の様な涼しげに
時には大きな木の根の様な安定感をもたらす様に

と、
様々な香りの楽しさと、働きを見せてくれます。




 

以下のブレンド例を出して見ましたが、
希釈、禁忌事項などをしっかり守って使ってくださいね!
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【ブレンド①: 月経痛の痛み緩和&リラックスブレンドA

スッキリした系&ハーブ系

クラリーセージ

スパイクラベンダー

バジル


*適切な希釈での利用&禁忌事項を理解しての利用の事



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【ブレンド②:月経痛の痛み緩和リラックスブレンド B


スパイス系を入れているので
力強くそして少し甘みが残る香りとなっています。



クラリーセージ

ラバンジン


バジル

スターアニス(またはアニシード)


*適切な希釈での利用&禁忌事項を理解しての利用の事





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【ブレンド③:グラウディングなど、心の落ち着きと精神の強壮に】

クラリーセージ

リンデン(あれば)

ローズ(できればオットー)

スパイクナード あるいは ベチバー

ちょっと贅沢なブレンドですが、瞑想や
静かに物事を考えたい時、自信を持ちたい時などに役立ってくれるでしょう。

 

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【ブレンド④: 眠れない夜に

】

クラリーセージ

真正ラベンダー

ゼラニウム

ベルガモッド

馴染みのある香りでまとめて見ました。
眠れない時や、不安な時、イライラする時などにも役立ちます。
(希釈するベースと使い方をきちんと選んだらスキンケアにも使えますよね!)

 

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【ブレンド⑤:静穏とバランスに
】


クラリーセージ

フランキンセンス

ローズウッド

マンダリン

こちらもスキンケアにも良さそうですね。
ざわつく気持ち、焦り、不安など自分自身を取り戻し
心地よい気持ちと静かなマインドをもたらせてくれる様にイメージしてあります。

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いかがでしょう?
この他にも


花粉症の辛い時期の眠りのサポートに


クラリーセージ
フラゴニア
ヒマラヤン シダーウッド
マートル なんかとのブレンドも良いかもですね〜


ね? すご〜く 色々なタイプの香りと共に楽しめるでしょ??

是非皆様も、禁忌や注意事項、そして適量を守って、色々試して見てくださいね。