Urtica dioica / ネトル
ネトル
英名/Nettle
学名/Urtica dioica
和名/西洋イラクサ
イラクサ科イラクサ属
使用部分:
全草
主な薬効:
葉:
滋養強壮/体質改善
収斂/鬱滞除去/穏やかな血管拡張
抗炎症/抗アレルギー
血糖低下/母乳分泌促進
利尿
止血/浄血/増血
根:抗前立腺/体質改善
種:腎臓への滋養/副腎強壮/甲状腺への強壮/元気回復
味/性質:
ほのかな甘味・鹹味・収斂 ・刺激
ホット1 ドライ1 (刺激)
支配星:火星
ドーシャ: PK - V +
注意/禁忌:
糖尿病の薬を使用中の方などに注意が必要な場合もあり。
根の使用に関して、妊娠授乳中および12歳以下の子供への使用注意を促す文献もあります。
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ネトルは日本でも手に入りやすいハーブの一つですよね。
ネトルってイギリスではどこにでも生えているハーブです。 あまりにも何処にでも生えてしまうので「雑草駆除」扱いになっちゃうんですけどね〜悲
さてさて、このネトル、、、 皆様はどのように使用されていますか??
浸剤、チンキ剤の他に、成分調整済みやフリーズドライ製法などの
カプセル剤、錠剤などから、
アルコールフリーのジュースタイプと言った形から、
フレッシュネトルが手に入る場合、
スープに入れたり、
乾燥させて粉にして(カプセルなどに入れて) 利用したり
などなど、色々ありますよね。
「どの形が一番いいのか?」 と言った問い合わせも
ありますが、
私がネトルを処方する場合は、
その人が何に必要としているか、
どんな体質か?? を考慮した上で剤型を選びます。
例えば…..
・抜け毛が気になる、などでしたら 浸剤を冷ましたものを髪を洗うときに外用で使ったり、
・ミネラルやビタミン類栄養補給的に利用するのであれば新芽の時期のネトルを
フリーズドライにしたの
カプセル剤、錠剤とか、フレッシュジュースなど。
・利尿/浄化作用を利用するのであれば浸剤も。。
などなど。。。。
個人差もありますので、
その人にその症状や体質に適した形を選ぶとベストかな〜と思います。
フリーズドライのネトルは確かに良いですが、
上手に乾燥させたドライネトル(色がすごく綺麗に残っていて、香りも濃くって
うっとりなんですが、この場合、うっかりわしわし素手で触るとネトルのチクチクが
残っている場合も多いのでお気をつけ下さいね〜〜笑)
も十分な効果ありますよ〜〜
また、ネトルと言ったら
「花粉症」と思い浮かぶ方も多いかな?
花粉症の予防などにも活躍するハーブですが、それ以外の役立て方も沢山あるのでレシピを
含めてご紹介していきますね。
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体質改善/抗炎症/浄化作用を活用:
内服例①:体質改善としてかゆみを伴う皮膚のトラブルなどに
ネトル
カレンジュラ
クリーバーズ
バードック
内服例②:蕁麻疹に
ネトル
ハーツィーズ
バイカルスカルキャップ(あるいはクリーバーズ)
バードック
チックウィード
外用:蕁麻疹、湿疹などのかゆみに
★かゆみ&炎症緩和のスプレー(冷蔵庫保存で一週間以内の利用分)
材料
❶ラベンダーまたはジャーマンカモミールなどの芳香蒸留水50ml
❷アロエベラ濃縮(200倍)パウダー0.15-0.25g(購入した商品の取り扱い説明を確認すること)
❸植物性グリセリン 2ml +精油(スパイクラベンダー(あるいは真性ラベンダー)5滴+ペパーミント1滴+ジャーマンカモミール3滴など)
1)ビーカーに❶&❷を混ぜ合わせて、泡立て器などを使って
❷が良く溶けるまで混ぜ合わます。
2)50mlガラス容器(スプレータイプ)を用意しておきます。そこに❸の グリセリン そして精油を入れてよく混ぜ合わせておきます。 よく混ぜ合わさったら、1)の材料を2)に注ぎ、しっかり混ぜて出来上がり。 ……………………………………………………………………….
その消炎作用/浄化作用や刺激作用から、
関節炎やこわばり、血行不良などにも使われるハーブです♫
内服例①:冷え/血行不良などが影響する関節のこわばりや浮腫みに
ネトル
バードック
セロリ種
プリックリーアッシュ(少量)
内服例②:炎症や痛みを伴う関節炎に
ネトル
デビルズクロウ
ターメリック
内服例③:痛風に
ネトル
バードック
セロリ種
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滋養強壮/増血作用を活用
他にも色々なシチュエーションで役立ちますが、
ネトルは女性の毎月の月経の際にも活躍します。
内服例①:多出血などに伴う月経の間や後の貧血や疲労感に悩まれる方に
(生理前から飲んで見てね〜)
★日本で手に入れやすいハーブでのレシピですと。。。。
アンジェリカ(日本ではヨーロッパアンジェリカ??が手に入るかな??)少量
ネトル
ホーステール
レディースマントル
ラズベリー葉
シベリアンジンセン
こんな感じかな〜
★イギリスでですと、
アシュワガンダ
レディースマントル
ネトル
何首烏
当帰あるいはヨーロッパアンジェリカ(少量)
などなど、、、も使ったりします。
女性だけじゃなくって
男性でも
「な〜〜んか疲れやすいな」って方にもネトルは活躍してくれますよ!
内服例②:な〜んか疲れが溜まって、スタミナ不足という時に。
ロディオラ
(↑あるいは、キャッツクロウ+リコリス(少量/短期使用)
シベリアンジンセン
ネトル
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体質改善/抗アレルギー/鬱滞除去
花粉症の他、喘息や痰を伴う咳などにも活躍してくれるハーブです。
花粉症の始まる数ヶ月前から飲用して予防としても大活躍してくれますよ〜
内服例①:花粉症の季節の鼻炎などアレルギー症状の緩和に
ネトル
エルダーフラワー
プランテイン(あるいはリブワート)
アイブライト
リコリス(少量) など
★イギリスの場合ですと、ゴールデンシール、バイカルスカルキャップ、ゴールデンロッドなども 多く利用されます。
内服例②:感染後にも続くクリアな痰を伴う咳に
ネトル
マレイン
タイム
アニシード
(★イギリスの場合、少量&短期使用にてコルツフットも利用するケースもあり)
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ネトルの種も使われます。
腎臓の働きのサポートや甲状腺の機能の低下などにも使われます。
内服例①:甲状腺の低下(マイルド)からの疲労などに/処方箋を飲んでいないケース
ネトル種
ロディオラ
ブラダーラック
コレウス
ネトルの根は
良性の前立腺肥大や残尿感の軽減などに使われていますよ〜
内服例②:良性の前立腺肥大を伴う残尿感などに
ネトル根 (→あるいはソウパルメット)
レッドクローバー
カウチグラス
ブチュー(短期使用)
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いかがでしょうか??
ネトルも豊富な使い道がありますよね〜
私もネトルにはとってもお世話になります。
特にフライトの後に循環が動いていないときや、
初春に身体の浄化をしたい時など、
そんな時には消化器系のサポートのハーブなどと一緒に、
必ずと言って良いほど利用するハーブの一つです。
個人的には(体質的に)、こう言った浄化作用の利用の場合は、
チンキ剤よりも浸剤のブレンドを使う時が多いかな???
飲みやすい部類のハーブですし、
皆様もぜひ上手く利用してみてくださいね。