スィート バイオレット /Sweet Violet
スィート バイオレット
英名/Sweet Violet
学名/Viola odorata
和名/ニオイスミレ
スミレ科スミレ属
使用部分:地上部(葉/花)
主な薬効:
体質改善、収斂作用、抗炎症、去痰、気管支拡張作用、発汗作用、解熱、利尿
味/性質:
甘・苦味・穏やかな鹹味
クール モイスト
支配星: 金星
ドーシャ:VP- K=
注意:種子、根茎には嘔吐などを引き起こす成分が含まれるので摂取しないこと。
早ければ2月から盛りは3月~4月に花を咲かせます。
残念ながら近年のハーバリストの間ではメジャーなハーブとしては
利用されていませんが、このハーブも遥か昔ギリシャ医学の時代から薬草として使われてきました。ヒポクラテスは頭痛や二日酔い胆汁過多、胸部の炎症に、
プリニウスは怒りを鎮め、眠りを誘うなど利用していた薬草です。
ビクトリア朝時代には、顔のスキンケアなどにも人気だったようです。
薬草として使われるのは Viola odorata ですが(Viola tricolor と)、
イギリスにはViola riviniana (common dog-violet)など約20種の類似種や近縁種も多数ありますがViola odorata はその花が持つ「スミレの香り」が特徴の一つです。
花も葉も、香水の原料として昔から利用されてきました。
精油では主に葉を原料としたアブソリュートが売られています。
花は砂糖漬けのお菓子としても知られています。
また昔から花は咳止めのシロップとして使われてきました。
シロップ作り方 例: 1L の熱湯に3握りのお花+ 1kg砂糖を加えて半日ひたす。
その後1時間湯煎にして煮詰めます。
花を濾して、殺菌消毒したガラス瓶に入れて冷暗所で保存
薬草としては主に「開花時の花と葉」が推奨されますが
葉のみでも大丈夫です。
浸剤は 10-30g/一日
チンキ剤(1:2 比率のチンキ剤の場合)
10~50ml /1週間
主に咳、百日咳、気管支の症状に、
また不眠や、不安などにも
外用ではおできなど、湿疹などの皮膚の症状に利用されます。
伝統的に腫瘍(特に肺、乳房、喉や腸の)にも使われてきました。
カルペッパー の著書では
白いバイオレットの花は できものになど
色によって使い分けも記されています。
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内服例①:風邪などからの咳に
マーシュマロウ 葉
スィートバイオレット
タイム
内服例②:イライラからくる情緒不安や頭痛に
スィートバイオレット
スカルキャップ
ホップ